本日 220 人 - 昨日 564 人 - 累計 1406180 人
RSS

何を伝えるか。

昨日のブログにコメントを頂きました。そこに書かれいるオシムさんの言葉が、スッと心にしみました。それに感化され、僕の思いを少し。

今でこそ、選手には考え、判断させ、自由にプレーをさせていますが、指導者を始めたての頃は真逆でした。今でもハッキリ覚えている指示があります。当時、僕が一番力を入れていたのは町大会です。(これも今とは全く違いますが。)
もちろん、西尾張も海部の大会も参加していましたが、とても戦えるメンバーではありませんでした。3年生まで入れて、やっと試合が出来たくらいですから。町大会は何とか、もしかしたら勝てる可能性が少しだけありました。その町大会での指示はこうです。

デフェンスはボールを取ったら、右サイドハーフの選手に渡す。
その右サイドハーフの選手はすぐにゴール前にクロスを入れる。
トップはずっと張って、そのボールを待つ。

これを繰り返す。判断はなし。これも簡単ではありますが戦術です。

結果的にこれで得点出来ました。試合には負けましたが満足しました。完全な自己満足。選手の気持ちなんて考えていませんでした。

それから数年、いろいろな経験をし、たくさんの指導者の方の話を聞き、本を読み、今の考えに辿りつきました。

小学生の選手にとって大治SSSの指導者はサッカーを始めて最初に接する指導者になります。だから、まずは基礎基本を教える事。そして、サッカーは楽しい。楽しんでほしい。それだけを卒団の時に感じてくれれば良い。それを週に2回しかない練習でどうやって伝えるのかを考えます。

戦術は監督の考えで変わります。細かいことで言えば、セットプレーもです。僕はほとんどやりません。その練習をやる時間があるなら、対人プレーの練習をした方が、選手の未来に役にたつと思うからです。また、足の速い選手や体の大きな選手に、そこだけで勝負させる事も、あまりさせません。そういう指示も出しません。それができるのは、小学生年代だけだと思うからです。高校生になれば、スピードもフィジカルも、ほぼ止まります。その時にスピードやフィジカルで勝負出来るなら、それはテクニックと同じスキルだと。その年代で、そういうプレーをすればいいと。

今、大治SSSで僕ら指導者がすべきは、次のステージで役にたつ、サッカーのセオリー、基礎基本を少しでも正確にできる様にする事が一番大切だと思っています。その上での勝利を目指す。

思いはあります。でも、出来ているかはわかりませんが、自分の理想、思い、気持ちに素直に今後もやっていきたいと思います。

※選手権Aチームの集合写真をブログに追加しました。

コメント
name.. :記憶
e-mail..
url..

画像認証
画像認証(表示されている文字列を入力してください):