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シビレる試合を。

高校総体。通称インターハイの予選が行われています。高校生にとっての一番は冬の選手権ですが、強豪校以外は大学受験の為もあり、この総体でほとんどの3年生は引退。ですので最後の大会となります。


先週土曜日、坊主の高校と坊主がお世話になったジュアユースの先輩の選手がいる高校の試合がありました。坊主はメガホンを持って応援でしたが(笑)その先輩を見たくグラウンドへ。気持ちは複雑です。その選手は応援したい。でも、坊主の学校も、もちろん応援したい。試合は坊主の高校が先制するも逆転され。しかし、後半同点に追いつき、延長かと思ったラスト1分。コーナーキックから坊主の高校が得点。劇的な幕切れでした。

試合終了のホイッスルがなると、崩れ落ちる相手のチーム。心に響く試合でした。最後の大会への思いが両校の選手にあるからこそ、こういう試合ができる。高校の看板を背負っているからこそ、こういう試合ができる。

本当に感動しました。サッカーっていいなと。



翌日。勝った坊主の高校は2回戦へ。行くつもりはなかったんですがTMが中止になったので観戦に。両校ともたくさんの部員数です。ほとんどの選手がベンチに入れません。ユニホームも着れません。こうやって終わっていく選手がほとんどです。応援するのみ。それでも部活を続ける。その気持ちが試合後わかった気がします。

試合は前半2点先制されるも、後半追いつき、延長へ。それでも決着はつかずPK戦。もう、見てられません。全力を出し切った100分。その決着がPK。理不尽です。

PK戦開始。応援と歓声で賑わっていたグランドに静寂が訪れます。何の音もしません。

相手のチームの一人目。向かい風の中、蹴ったボールはクロスバーを大きく外します。膝をつき、下を向き、動けない選手。泣いていたかもしれません。その時ベンチから


「立て!走って帰れ!何も終わってないぞ!立て!」


大きな声で厳しい声が飛びました。でも、それはもちろん失敗を責めているわけではありません。厳しい口調でも、その選手を思っての言葉です。そして、その言葉を発した選手はユニホームを着ていない、ベンチにも入っていない選手でした。

これがチームだと。これが高校サッカーだと。だからグラウンドにいる選手はあれだけ頑張れるんだと。自分のためだけでなく、サッカー部みんなの思いを背負って走っているんだと。

感動の二日間でした。シビレました。サッカーが好きでなかったら。坊主がサッカーを続けていなかったら、こういう感動、思いは体験できませんでした。レギュラーになれなくても、ベンチに入れなくても、サッカーを続ける意味はある。ただ、それはチームがお互いを思いやる気持ちがあってこそです。そういう中でサッカーができる選手は幸せだろうと思いました。


そんな思いを今週もう一度できそうです。大治代表によって。

代表決定戦。勝てば県大会です。

試合に出る選手はベンチに入れない6年生の思いを背負ってください。そして、ベンチに入れなかった選手は応援してください。それがチームです。

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