やっぱりサッカーの神様はいました。
少し風が強かったですが晴天の空の下、無事にサッカーができました。
前日の雨でグランドコンディションが心配でしたがスタッフが朝から水たまりの対応をしてくれました。大人になって雑巾で水を取る。それも何の利益にもならないのに。6年生最後の日に少しでも良いグランドでサッカーをしてほしい。その思いだけです。書くとこれだけですが簡単な事ではありません。以前書きました利他の精神がまさにこれです。
コロナ禍でのスタートなどいろいろな事があった学年です。
今まで以上にどうすればいいのか。自分本位になっていないか。選手は楽しんでやっているか。親御さんの理解は得ているのか。選手に変なプレッシャーをかけていないか。選手は伸び伸びやれているのか。
僕のやっている事は間違っていないか自問自答をずっと繰り返した1年でした。
でも昨日のグランドの雰囲気、選手の笑顔を見てその答えはそれほど間違っていなかったかなと。
例年のように最後は参加してくれたスタッフから言葉をもらいました。
年々、涙腺は弱まる一方です（笑）50才を超えてから更に涙腺が弱くなり・・・
ただ今年は僕以上に弱いスタッフがいたので冷静になれました（笑）
たぶん、一番悩み、行動したからだと思います。指導者・父兄という微妙な立場は歯がゆさだったり、それがストレスになったりしたと思います。そういうものがすべてあのような場で蘇ります。
苦労が多ければそれだけ無事に終わった時、報われた時の思いも大きいのです。こういう気持ちは経験しないと絶対にわかりません。
選手のみんなには見えないところで悩み、動いてくれた人がいる事を知ってほしい。
色紙にも書きました。言葉でもたくさん言いました。「楽しんでほしい」
サッカーは楽しいのです。だからみんな毎週グランドに来て仲間とボールを蹴っているはず。ただ、この先、理不尽な人にぶつかる事があると思います。それはある意味、大人になる試練みたいなものです。それを一つひとつクリアしていく事が大人になる事であり、中学、高校はその準備段階じゃないかと。そういう理不尽なことでサッカーが辛くなることがあるかもしれませんがそれはサッカーが悪いわけではなく、人・環境が悪いのです。
だからサッカーを嫌いになってほしくない。ずっと好きでいてほしいと願っています。これが僕の思いです。
僕はキャプテン翼世代ど真ん中です。僕の好きな背番号はここにも由来があります。
（サッカー番組の南葛SCの特番に昔、大治SSSでやっていた選手は出てました。すご！）
そんな昔からサッカーが好きで今でもサッカーが好きという気持ちは変わりません。
サッカーが好きでなかったら今の僕はいません。大変な事もありますがやっぱり生活を充実しているひとつになっています。だからみんなにもずっとサッカーが好きでいてほしい。嫌いになるなんてそんな寂しいことはないので。
悩んだらグランドに来てください。いつでもウエルカムです。大治小も西小もずっと、いつまでもみんなのホームグランドです。
今朝は何だか心にぽっかりと穴が空いた感じです。できた安心と終わった寂しさが入り混じった気持ち。
そんな時、通勤中にたまたま見つけたYouTubeがありました。森山直太朗さんのさくらを学校の先生、後輩が卒業する人へサプライズをするという内容。
もう、朝からスーツを着てマスクをしたおじさんは号泣でした（笑）
（興味のある方は、福岡 さくら 森山直太朗で検索してみてください）
すべてはコロナ禍で思い出が作れなかった先生の思いから実現しました。この先生の思いが僕の思いとがっちりはまりました。同じ思い。
人は他人の為に自分の利益にならない事こそ全力で動けると思っています。そういう気持ちで動くから強く思いが伝わると思っています。いくらきれいな言葉を並べてもそれが本心でなければ伝わらない。
利他の精神があるから伝わる。
僕はこのチームで自分の気持ちは4番です。
1番は選手。2番はスタッフ。3番は親御さん。その次に自分の気持ちです。
前者の方々が楽しく気持ちよくできないのに僕の気持ちが優先されることはありません。
そしてそのベースがチーム方針となります。
最後に。
卒団する選手のみんなが怪我無く、良い仲間に出会え、楽しくサッカーができることを大治のグランドから祈っています。
