選手権、Aチームは0-2という結果で敗戦でした。
これでうちのチームの6年生は実質引退となります。
前日のベットの中で試合前に話すことを決め、やはりセットした目覚まし時計より早く目覚めグランドへ。大会前はいつもそうです。
誰もいないグランドは本当に気持ちがいいです。僕だけの特権です(笑)
試合前のベンチで前日決めた事を話そうと思いましたがみんなの顔を見てもう言う事はないなと。しっかり戦う準備が出来ていました。
そんな選手の顔を見て僕が言った事は、特に指示は出さないから思い切って戦おう。何も言わないのはみんなを信頼しているからだよと。
これがその時、僕が思った正直な思いでした。
その期待通り、とてもいい試合の入り方でした。
それは後半も続きましたが最後の最後、相手の方が力が上でした。これ以上、選手に求めるのは酷だなと。
そんな時、僕がベンチでできることは応援だけです。
頑張れ!やれてるぞ!まだいけるぞ!ナイスプレー!
何ともボキャブラリーに乏しく、気の利かない単純な単語です。でも、本当にその言葉が一番だと思いました。
戻ってくる選手にかけた最初の言葉もナイスゲーム!でした。それ以外の言葉は浮かびませんでした。
伝わりました。感動しました。サッカーは最高です。
試合後、グランド中央で選手たちに話しましたが胸がいっぱいでした。
泣いている選手、ずっと下を向いている選手・・・
負けてこんなに悔しい思いを、感情を出せるようになった。それだけ一生懸命にやってきたからだと思います。しっかりサッカー選手になれました。
低学年のころは負けてばかり。この日の相手にも惨敗しています。それはハッキリ覚えています。
その時、選手にはすぐに追いつかないけど3年間かけて追いつこうと話しました。
もう少しで追いつけそうでした。背中は見えていました。でも負けましたがこれがチームの差です。相手の方が強ったのです。あの頃より差は縮まったとは思いますが・・・
成長の度合いでいけば僕の指導者歴の中でも1,2の成長を見せてくれました。
5年生の途中から何人かの選手のスイッチが入りました。子供の成長はいつ、どれだけなんてやっぱりわかりません。だから指導者が勝手に選手の力を決めていけないのです。
まだみんなとサッカーの関係は始まったばかり。第一章、一区切りがついただけです。これからです。
AチームもBチームもナイスゲームでした。
楽しかったと思います。次のステージはもっと楽しい試合があると思います。でも、もっと苦しい試合があるかもしれません。
それらすべて経験です。続けるからそんな経験ができます。サッカーを続けてください。
本当にナイスゲームでした。サッカーは最高です。