「プレイヤーズファースト」良く使われる言葉です。
言うのは簡単ですがどこまで出来ているか判断が難しい部分があります。指導者は本当に子供の為にと思ってやっても当事者がそう思わない場合もありますから。
僕も絶対に出来ているかと言われたら100%やっている自信はありますが当事者が100%納得しているかとなると少し自信がありません。ただ少なくとも何か判断する時の基準は僕の気持ちではなく子供たちの気持ちであることは間違いありません。
そのひとつが選手の移籍を反対しないことです。
来るもの拒まず、去る者は追わず、です。
選手は時に移籍します。そうなるとチームの力が下がる場合があります。だからと言って僕は全く引き留めることはしません。だって、その選手が別のチームでやりたいと言っているのですから。
本人の意思、気持ちを一番に尊重すべきです。これもプレイヤーズファーストです。
もちろん、移籍は寂しいです。でも、本人に対し恨む気持ちなどはまったくありません。本人にとって大治SSSよりそちらのチームが魅力的だった。ただそれだけのことです。
移籍先での活躍を素直な気持ちで応援できますし、祈っています。もしグランドで会ったら無視するなよ(笑)といつも言って送り出しています。
誤解を承知で言えば移籍する選手は力があります。上手な選手が多い。当然チームの力は下がり、試合に勝てなくなる可能性は上がります。
ここを僕はまったく、ぜんぜん気にしません。いつも言っていますが僕は勝つ事が一番の目的でやっていませんから。
選手にはポジションがひとつ空いたぞ!試合に出る時間が増えたぞ!と伝えます。
勝ち負けに子供たちは絶対に拘るべきです。でも指導者や親が子供たち以上に勝ちに拘るとべきではないというのが僕の持論です。
サッカーを好きになってほしい。好きな子にはもっともっと好きなってほしい。
これがベースにあります。
勝ちに、優勝に拘り、小さなころからポジションを固定し追い込んで、追い込んでやるチームをまったく否定しません。それを本人が、親御さんが納得していればいいのです。大治SSSはそうではないといこうことです。
いろいろなカラー、考え方のチームがあります。要はそれを納得していればいいのです。その納得をしてもらう為にこうやってブログで発信をしています。
親御さん、子供たち、世の中流れ。いろいろなものは刻々と変わっています。僕が指導者を始また20年前とも大きく変わっています。その変化に少しづつ調整し合わせていく作業があります。でも絶対に変えない部分もあります。その判断の一番にはプレイヤーズファーストがあります。
自分の確固たる考えがあり、それを時代と逆行しても変えない方もいます。
それはそれで素晴らしいことだと思いますが結果、子供たちが離れてしまっている場合もあります。それでも自分の考えを貫き通すのか。自分の気持ちに嘘をついてごまかしてやっていくのか。
僕は今のところ、これだけは変えないという部分はありますが比較的、微調整をして運営をしています。結果、在団数はありがたことに十分います。スタッフには感謝の気持ちしかありません。
ただ、このやり方で数が減った時に自分のベースとなる部分を変えてまでやるつもりは
まったくありません。趣味ですから自分の思いに嘘をつき、ごまかしてまでやる必要はない。
そもそも代表という今の立場、地域協会の役職、町のスポ少の役職。どれでもいつでも辞めていいと思ってやっています。というか誰かいれば今すぐにでも代わってほしいと本気で思っています。まったくそういう地位に興味がありません。辞表を胸にやっています。いつでも辞めていいという覚悟があるから自分に嘘、偽りなく運営できます。ですからなんでも正直に話します。失うものがない人は強いです。
ちょっと過激な言葉もありましたがこれでは僕の考えです。
納得してチームで活動してください。そして親御さんには子供の気持ちを一番に考えてほしいと思います。