カーニバル予選、Aチームは1-2で惜敗し苦しいスタートになりました。
選手はやるべき事をやり、強い気持ちで戦えていたと思います。それで負けたという事は単純に相手の方が強かったという事です。いつも言っていますがうちのチームはチャレンジャーです。簡単に勝てる相手はいません。
非常に均衡した内容のゲームでした。うちにも勝つチャンスはあったと思います。
大切な事は敗戦を認め、なぜこの結果になったのかを考えて次に同じことのないようにすることです。
僕自身、試合後にひとり振り返っていましたが選手起用、ポジションの適性など監督として大きなミスはなかったと思っています。1点、変えようかずっと思っていた部分はありましたが大きな変化はなかったと今は思えます。
そして選手は先ほど書いたようにやるべきことをやっていました。
しいて言えばいつもより少しミスが多かったかなと感じたくらいです。でも、責めることはできません。ミスをしない選手はいませんから。ミスはある。だから精度を上げるためトレーニングします。選手自身のパフォーマンスもいつも、すべての試合で100%でやるのがベストですがなかなかそうもいきません。調子の良い選手、悪い選手はいます。そこをみんなで補いながらやっていくのがチームです。
選手も僕自身もやるべき事はやったと思います・・・が、モヤモヤが今でもあります。そのモヤモヤの原因はわかっています。
ひとつは試合後の選手の振る舞いです。
同じ相手とTMを組みました。それまでの空いた時間は日陰で休むようにと話をしましたがどうにもTMをする前の振る舞いと感じることはできませんでした。昔の僕ならそれはそれは大きな声で叱ったと思います。今、お手伝いしているOBコーチからしたら俺らの時は・・・ときっと思っています(笑)
まぁ、それでもTM前には厳しい言葉を使って話しました。結果、TMは同じチームとは思えない素晴らしい内容でした。
もう一つは試合中の僕自身の声かけです。
ここ数年はあまり大きな声で指示をすることはしません。僕の言葉で判断をさせない。僕の言葉で動かすことはしない。選手自身が判断したことを最大限尊重し、選手自身が強い気持ちでファイトできるようにという思いです。
この試合、僕がずっと強くしゃべり続ければもしかしたら違う結果になっていたかもしれません。ただ違う結果になっていたとしてもそれは僕が選手から判断を奪ったことになります。
サッカーは相手と駆け引きをして状況判断し実行する。このプロセスの連続です。それを奪ってはいけない。それもまだ将来がずっとある小学生年代では特にやっていけないと思っています。
育成と結果のバランス。叱ることをどこまで我慢するか。
モヤモヤの正体はだいたいいつもこれです。
このモヤモヤは指導者をやっている間、ずっと頭の片隅にあると思います。ガンガンしゃべった方が楽かもしれません。でも、ん~・・・僕はそれは違うと思っているのでやっぱりやってはいけない。
僕が叱り、しゃべることが恐怖に変わる可能性が大きいからです。怖いから。叱られたくないから。だからコーチの言う通りにやる。これは避けたい。そうなってはいけない。
サッカーが好き。サッカーが楽しい。試合に勝つとうれしい。だから練習を頑張る。こういう方程式が成り立つようにしたいのです。
子供たちは素直です。コーチがこうやれと言えばやります。ただ、どんな状況でも同じようにやってしまう。サッカーで同じ状況はありません。だから応用が利くように指導する必要があります。これもOK。あれもOK。でもそのプレーを実行した際、状況判断したのか。その状況判断はどんな理由でしたのか。そういう事を考えて言語化できる選手になってほしい。そして判断したことを確実に実行するために、止める、蹴るの技術が絶対に必要になります。基礎基本です。
時間がかかります。だから我慢が必要です。
負けた試合だけを見れば明確な原因が出る場合もあります。ただ、それを1試合だけで判断し変えては別の問題が出ることが多々あります。これではもぐら叩きです。
1試合の結果に一喜一憂せず、もう少し長い目で見ていきます。
我慢することはストレスになりますが指導者には必要な事です。カーニバル、フジパンはやり方を変えることを今は考えていません。どんな結果になっても我慢します。だから選手には失敗を恐れすプレーしてほしい。叱られない為にサッカーをしてはダメです。そんなことしていたらサッカーが楽しくなくなります。
さて、今週はどんな試合見せてくれるでしょうか。楽しみです。