選手権、Bチームは敗戦、Aチームは次へ進むことができました。
■Bチーム
最後の、最後の、最後のワンプレーで失点。0-1での敗戦。
39分30秒、走って止まらなかった足があの瞬間少し止まりました。
選手交代などをしていたこともあり、本当に少しだけ緊張が切れた瞬間。失点した時の僕の時計は20分を回っていました。すぐにホイッスルが吹かれ試合終了。次のキックオフもありませんでした。
一瞬なにが起こって、どうなったか整理がつかず。でも、泣きながらベンチへ来る選手を見て負けた事実が頭に入ってきました。頑張った選手に何か声をかけないとと思い、出た言葉は「ナイスゲーム!」
本当によく頑張りました。ただ結果だけがついてこなかった。
勝ちと負け。勝者と敗者。明と暗。
サッカー、スポーツの残酷な部分を選手は経験しました。したくない経験です。でも絶対に忘れてはいけない経験です。
試合前、ベンチで選手に言ったことを思い出しました。
試合結果はほんとに少し、ちょっとのことで変わるから最後の最後まで戦うこと。まさに少し、ちょっとのことで結果が大きく変わりました。
もっと、みんなのプレー見たかった。もう見れないことがただただ残念です。
去年もBチームはギリギリのところで勝てませんでした。そして今年もギリギリのとこでサッカーの神様は微笑みませんでした。
Bチームになったことで悔しい思いをしてこの選手権に挑んだ選手もいたと思います。
そんな選手に少しでも納得してプレーしてほしい。その為にできる限りの対応をしたいとやってきました。
ベンチにも本部にもたくさんのスタッフがいました。応援の保護者の方もたくさんいました。応援する気持ちにAもBもありません。大治SSSは1つのチームですから。
それは今も今後も変わらない僕の不変の思いです。
Bチームのみんな、しびれる試合をありがとう。感動しました。
■Aチーム
2-1で次へ進むことができました。
Bチームのすぐ後だったので僕の頭は切り替えができていませんでした。
ベンチでみんなに何か話さないといけなかったのですが・・・
第一声は「かたきを討とう」まったく冷静はありませんでした。そもそも相手が違います。
なんでこんな言葉が出たのか。今、冷静に考えるとこれはサッカーの神様に対して出た言葉です。
わざわざ劇的な敗戦を選手に経験させる必要はないだろうという思い。なんで辛い思いをさせるのかと。そんな自分の気持ちがサッカーの神様へ向かった結果、あのような言葉ができました。
ずるずる気持ちを引きずったまま試合を見ていました。そんな僕の気持ちと同じように試合は押され気味で進んでいましたが1点目で少し開放され冷静に。選手の方が僕よりずっとしっかりしています。
とても難しい試合でしたがやるべきことができたことで次に進めます。このままの気持ちで次も挑もう。
■選手権大会
チームとして、僕の中で一番大切にしている大会です。何度も書いています。
大切にしているから悩みも多くあります。AとBのチーム分け。試合への挑み方、戦い方。特にチーム分けはとても辛い作業です。同じ学年で活動しているのでできるなら同じチームでという思いはもちろんあります。
ただ、ベンチ入りの人数というレギュレーション。それ以上にベンチで終わるのではなく、少しでもグランドで走って終わった方がいいという思いで選手権は出場しています。
最後の大会です。勝ち負けではなくやり切って、納得して、後悔のないように終わってほしい。僕の思いはそれだけです。
毎年ですが大会前夜は夜中に目が覚め、それから1時ごとに目が覚め。何年やってもまったく慣れることはありません。
普通にふるまっているつもりですがめちゃめちゃ緊張しています(笑)
その緊張の原因は先に書いた、後悔のないよう終わってほしい。そんな試合をしてほしいという思いです。
僕と一緒にやってきました。うまくいかなった時の責任は僕にあります。僕はいいです。自分が中心にやってきたのですから。でも、選手は僕を信じてやってきてくれています。その気持ちを裏切るような内容にしたくはない。してはいけない。もう、仕事より責任感を持ってやっています。すごい重圧です。ですから、純粋に大会を試合を楽しめていません。誤解を恐れず言えば楽しくない。これも毎年同じです。何年やってもまったく慣れません。
じゃあ、なぜ続けていけるかと言えば選手からたくさんの感動をもらっているからです。そしてその大きさはきっと僕が一番大きいと思います。
Bチームからも大きな感動をもらいました。
Aチームはまだ残っていますからもっと大きな感動をもらえると期待しています。