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海部地区選手権

6年生にとって最後の公式戦、海部地区選手権は残念ながらA・Bチームとも年越しができず終わってしまいました。


■Aチーム

一回戦のハーフタイム、このチーム最後の厳しい言葉を選手にぶつけました。どうしても勝って、もうひとつ試合がしたい気持ちが、強く、厳しい言葉となりました。結果は2-0で二回戦へ。

次の相手はチームの成り立ちが同じスポ少チーム。ただ、力は相手が上だとわかっていました。試合前、みんなには、「少しでいい。ほんの少しでいいから、今まで以上に頑張ろう。そして、その少しの頑張りをチームの仲間の為にやってほしい」と話ました。僕が最後に彼らに感じてほしかった思いが、これです。

素晴らしい試合でした。ナイスゲームでした。技術的に見るべきところがたくさんあったわけではありません。でも、これほど伝わる試合はありませんでした。今年一番の試合を選手はやってくれました。フジパンのどの試合よりも、僕は良い試合だと自信を持っていえます。ただ、ひとつ。結果がついてきませんでした・・・これはすべて僕の責任です。

戦った相手チームの監督さんも良い試合でした。うちの今年一番の試合でした、と。お互いに出し切った試合でした。これ以上の頑張りを選手に望むことはできないくらいに。


試合後、グランド中央で話をしましたが、言葉につまり・・・言いたいこと。伝えたい思いはたくさんあるのに、言葉が出ませんでした。真っ赤な目をした選手の顔をみたら、余計に言葉につまり・・・あのやんちゃだった1年生が、こんなに頑張れる選手になった。試合で負けて声を出して泣くくらい悔しい思いが持てるくらいサッカーが好きになってくれた。そして、この1年間の大変だった、悩んだ事など、いろいろな思いが頭を巡りました。
話したいことの半分も話せませんでした。

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■Bチーム

GK以外はすべて6年生。下の学年から上げることも考えましたが、6年生の力を信じて、このメンバーでと決めました。ユニホームも公式戦用で挑みましたが、結果は0-0。PKでの敗戦。

ベンチからの二人のコーチの声は、選手の背中を押していました。温かい言葉でした。そして選手が、しっかりコーチの思いに応えていました。僕は主審でしたが、何度、選手に声を掛けようかと思ったかわかりません。でも、
選手に声をかけるわけにはいきません。いつもよりたくさん時計を確認したのは、なんとかこのままいってほしいという気持ちからでした。

みんながこんなに頑張れるとは・・・前日のAチームに続いて、ナイスゲームでした。ただ、こちらも結果が出ませんでした。

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■1年間の思い

これほど6年生に強く、厳しい言葉を言い続けた年は記憶にありません。
何度、心が折れたかわかりません。時に選手に裏切られたと感じたこともあります。ただただ、辛く、悩んだ1年。途中でチームを放り出そうと思ったくらいです。響かない。届かない。伝わらない。それなりに長く指導者をやっているので対応策や言葉は持っていると自信がありましたが、その自信はただの傲慢でした。

でも、この選手権の6年生を見て少し報われた気持ちになりました。

11人制になり、3つ増えたポジションは6年生がつかみました。Aチームの試合で失点した後、すぐにボールを持ってキックオフにきた選手の気持ちに精神的な成長を感じました。ひとり、ひとりのプレーとしての成長を感じました。ベンチで試合を見ながら何度も、小○コーチと、あいつ上手くなったね。成長したねと。

無欲で挑んだフジパン。そして、それは選手権も同じでした。選手には申し訳ありませんが欲を出し、期待を大きく持てるほど力のあるチームだと思えませんでしたから。でも、子供はびっくりするくらいの短期間で成長し、こちらの想像を大きく超えることを簡単にやってしまう。何年やっても、子供の力を計ることはできないと、つくづく思います。


強いチームを作る為にやっていません。Jリーガーを育てるのが目的ではありません。ただ、サッカーが好きな気持ちを少しでも大きくしたい。みんなで力を合わせて、物事を遂行する事の素晴らしさを感じてほしい。そして、サッカーを楽しむ環境があることを関わる人に感謝する気持ちを持ってほしい。

そんな僕の思いはすべてではないかもしれませんが、少しは6年生に届いたかなと選手権を見て思いました。


終わりよければ、すべて良し。・・・そんな言葉が最後に浮かびました。

コメント
[2] ナガタ | 2014/12/28 02:03
文才はありませんが、伝えたいという思いはあります。
[1] オムラム サフラン | 2014/12/24 21:30
いつも思うのですが、会長は文才がありますね。
今回も名文です。
この名文が大治SSSの歴史に残るのは、子供達にとって、幸せと思います。
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