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初心を忘れず。

僕は自分の書いたブログを定期的に読み返します。それは初心を忘れないためであり、自戒の念を込めるために。個人的な事はあまり書きませんが、僕が忘れないために書き留めておきます。



今年の卒団式。ある選手と二人で並んで発表を聞きました。本来なら彼も発表の舞台に上がるのですが・・・

彼を通して、言葉の掛け方、話の仕方、期待の込め方、本当にたくさん気づかされました。僕自身の驕りから、サッカーを嫌いな選手を生んでしまうところでした。彼には、ずっと期待していました。ただ、なかなか僕の思い描くプレーとはならず、勝手に期待して、勝手に焦っていました。今思えば、そこに彼の気持ちを考えるという至極当たり前の部分がぽっかりと抜けていました。これが慣れからくる「驕り」です。

夏過ぎから彼との接し方を、がらりと変えました。焦らせる言葉、励ます言葉、期待する言葉。すべてを封印し、彼の気持ちを100%受け入れる。その上で、できる範囲でやればいいよ。ダメならやらなくていいよと、声をかけてきました。

最後の選手権。彼が出席してくれるのか。会場に来てくれるのか。試合に出場できるのか。すっと、心配でした。でも、無事にBチームでグランドに立ち、サッカーをする事ができました。(少し遅刻してきたので焦りました。 笑)

ただ、ここで最後の最後に自分の気持ちが抑えきれず・・・

試合はPKとなりました。そのキッカーに彼を指名。もちろん嫌がりましたが、「大丈夫。キミが決めることは期待していないから。」と声を掛け。

でも本心は決めてほしい!それが何かのきっかけになってほしい!この気持ちは完全に僕の自己満足です。でも、我慢できませんでした。

不安そうな顔でボールをセット。そこから蹴れたボールは見事に決まりました。みんなの元に返っていく彼の笑顔は今でも鮮明に覚えています。蹴らせてよかったのか、今でもわかりません。これが何かのきっかけになったかもわかりません。今、こうしてこれを書いていても本当に良かったのか不安になります。



サッカーとの関わり方に正しいとか、明確な答えとかはないと思います。

・高いレベルの選手になる。
・レギュラーを目指す。
・トップチームを目指す。
・監督になる。
・指導者になる。
・審判になる。

どれもサッカーとの関わり方です。でも、「サッカーが好きな気持ちを持っている。」これもサッカーと関わる事だと思います。気持ちを持っているだけでもいい。

ほとんどの子が初めて、大治SSSでサッカーと関わります。サッカーの入り口が大治SSSとなります。と、言う事は大治SSSの指導者から初めてサッカーを教えてもらう事になります。純粋で真っ白な気持ちにサッカーは楽しい!という思いを伝える事が一番の役目です。


これを書くことで今一度、初心を思い出し、新年度をスタートします。

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