先週行われたミカドカップは2連敗となりました。
力が上の相手に対し、どんな戦い方をしようか悩みましたが出した結論は今までと何も変えず、真正面から戦うことにしました。その結果、敗戦となりましたが僕は何も変えずやってよかったと思っています。
勝ち進む事だけを考えれば何かしらの策で対応した方が結果は変わったかもしれません。でも僕はそれよりも強い相手にみんながどんな戦いをしてくれるかを見たいという気持ちの方が圧倒的に大きかったのです。ですから抽選結果を見た時は”よし!”と喜びがありました。
それは先に書いた思いがあったからです。どんな戦いをしてくれるか、それを見たい。これは負け惜しみではありません。僕はいつも言っている通り、勝った負けたに興味はありません。どんな戦い方、プレーをしてくれるかが最大の興味なので。
ただ、これは完全に僕のエゴです。別の見方かすれば結果を放棄していると思われるかもしれません。もちろん負けていいなんて思って試合に臨んではいません。最善を尽くすためにベンチに入っています。
勝つ確率を高める為に今までやってきた事をすべて捨て変えるより確率は低いかもしれないが今までやってきたことで戦った方が意味があると思ったのです。勝てる可能性はありましたから。
以前書きましたが「努力せず勝っても何も残らないが、努力すれば負けても選手の力になる」これを今回に置き換えれば「結果だけのために変えて勝っても何も残らないが、今まで通りにやって負けても選手の力になる」そう信じてこの大会に挑みました。
プロなら結果がすべてです。上の年代でも結果が最優先される場合があるかもしれません。でも、この年代は育成という部分も大いにあると思います。今しかこういう考えで試合はできないと思います。
事実、2試合ともとても楽しく見ることができました。
誰一人ベンチの僕の顔を見ることなく、自分たちで今までやってきた戦い方をしてくれました。僕がやったことはベンチの選手をどこで出場させるか。誰が今日は調子は良いかを見ることくらいでした。
特に大きな声を出さなかったのは諦めたわけではく、つまらなかったわけでもありません。満足していたから特に言うことがなかったのです。
もちろん、ミスはありました。でもミスをしない選手はいません。大切なのはミスした後、取り戻す努力を最大限したかどうかです。
2試合目は見事なセットプレーで前半2得点されました。同じようなパターンです。そして後半も同じようなセットプレーがありました。
ここで指示を出すか迷いましたが選手同士で話している姿が見えたのでやめました。一人ではだめなので二人で。それもサイズの大きな選手で対応しました。結果、しっかり対応できた。これが自分たちでコミュニケーションを取るということです。
言われてやってもできたと思います。でも、自分たちで考えてやったのとは記憶に残る経験値は大きく違うと思います。そして、できた時の達成感も喜びも、ずっと大きいと思います。
今、こう書きながらも僕のエゴが強すぎたかな・・・と思いますがこれが僕の考えであり、やり方ですので今後も変わることはないと思います。
だった、言われてやるプレーより自分で考えてやるプレーの方が絶対に選手は楽しいはずですから。好きでやっていることならなおさらです。
さて、6年生の公式戦はいよいよ選手権を残すのみです。
ずっと言っていますが、僕はこの大会を一番の目標としてやっています。
それは最初で最後の11人制であること。そして何より6年生にとって最後の大会だからです。どんな試合をプレーを笑顔を見せてくれるか今から楽しみです。その為にも残りの時間もしっかりトレーニングをしよう。
最後だからといって何も変わりません。基礎基本。止める、蹴る。最後までスプリントし、球際強くです。