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育成と指導。

育成とは育て上げ、りっぱにすること。指導とはある目的に向かって教え導くこと。

こうやって文字にしてみると育成と指導は似て非なるものだとわかります。もちろんラップする部分もありますが。

3,4年前だと思います。とあるチームの指導者の方がこんなことを言っていました。

キック力のない選手がタッチラインからクロスを上げる。ボールがゴールの手前で失速するんだよね、いつも。その選手に「届くと思って蹴ってるの」と問いかけると、「届かないと思う」って。だったら、もっと運んで切れ込むべきじゃないかと。蹴った本人が「届かない」と思うプレーを選択してはダメだと。可能性が低いでしょ。でも、育成の観点から見ればこれはOK。体ができれば同じシュチュエーションでもボールは飛ぶから。

妙に納得した記憶があります。もちろん、どっちが正しいとか間違いの話ではありません。指導と育成。目的の違いだと思います。

この考えからいくと僕がやっていることは指導です。今あるその選手の持っている力を最大限に生かす。その力をある目的(もちろん勝利)に向かって教え導いている。


先週の日曜日のトレーニングの最後にフジパンメンバーにこんな話をしました。

どんなプレーをしてもかまわないけど、チームの勝利になるプレーを選択すること。ゴールを決める為に、より良いプレー、可能性の高いプレーを選択すること。自分がパスを出したいから。自分がドリブルがしたいから。自分がシュートを打ちたいから。自分がしたいからするのではなく、ゴールを決めるという目的の為のプレーを選択すること。


ひとりのサッカー選手としての育成であり、成長はもちろん考えます。ただ、その前にチームの為に頑張れる選手になってほしい。これもサッカー選手として大切なスキルだと思います。

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